スマートリングの教科書
【体に悪い?】スマートリングの電磁波は大丈夫?安全性を公式情報で解説

【体に悪い?】スマートリングの電磁波は大丈夫?安全性を公式情報で解説

公開: 2026/7/5

リコ

先生、前から気になってたんですけど……スマートリングって、寝てるときも含めて24時間ずっと指につけっぱなしですよね。ずーっと電波を出してるってことは、電磁波で体に悪かったりしないんですか?

スマリ先生

買う前にとても多い不安のひとつです。「眠っている間もずっと電波を浴び続けるのでは」と心配になりますよね。今日は、公式情報と、総務省やWHOといった公的機関が公表しているデータをもとに、順番に整理していきます。

レン

知りたいです。なんだか怖くて、買うのをためらってて……。

スマリ先生

先に結論だけお伝えすると、スマートリングが出す電波は、ふだん使っているスマホよりずっと弱いことが、公表されているデータからわかります。ただ、「だから絶対に安全」と言い切れるほど単純な話でもありません。その理由もふくめて見ていきましょう。

この記事は「電磁波って本当に大丈夫なの?」という不安に、事実で答えることをゴールにしています。

☀️ この記事でわかること ☀️

  • スマートリングはどんな電波を、どれくらい出しているのか
  • その電波は「体に悪い」のか(総務省・WHOの見解)
  • Ouraが公表している電磁波の数字(安心材料)
  • ペースメーカーなど、体内の医療機器がある人はどうすべきか
  • 決済専用リング「EVERING」の仕組みのちがい
  • 私が1ヶ月以上つけっぱなしにして感じたこと

まず結論:電波はスマホより弱く、ずっと出しっぱなしでもない

スマートリングの電磁波が心配な人に、先に答えをお伝えします。ポイントは2つです。

  • スマホより電波がずっと弱い
  • 四六時中フルパワーで発信しているわけではない(電波を出すのは1日のうちのごくわずか)
スマリ先生

「24時間、強い電波を浴び続けている」というイメージとは、実際はかなり違います。ここを知るだけでも、不安がやわらぐ方は多いです。

とはいえ、「弱い=影響がゼロ」という意味ではありません。ここからは、その電波の正体を具体的に見ていきます。

そもそもスマートリングはどんな電波を出している?

もう少しだけ、電波の正体を具体的に見てみましょう。

スマートリングが健康データのやりとりに使うBluetoothは、2.4GHz帯という周波数の電波です。これは特別なものではなく、Wi-Fiや、家庭にある多くの電子機器と同じ帯域です。私たちの身のまわりでは、ごくありふれた電波だといえます。

しかも、スマートリングは画面がなく消費電力が小さいので、電波の出力そのものが小さく、電波を出すのもデータをやりとりする短い時間だけです。この点が、毎晩充電するスマホやスマートウォッチとの大きなちがいです。

そのうえで、スマートリングの電波の特徴をまとめると、次のようになります。

🔍 スマートリングの電波の特徴
  • 周波数:2.4GHz帯(Wi-Fiなどと同じ、身近な帯域)
  • 電波の強さ:一般的なBluetoothで最大2.5mW=スマホより桁違いに弱い
  • 発信の頻度:常時ではなく、データを送るときだけ。1日のうちの発信時間はごくわずか
レン

2.4GHzって、うちのWi-Fiと同じなんですね。なんだか一気に身近に感じました。

スマリ先生

そうなんです。まったく未知の危ない電波、というわけではありません。次は、この電波が体に影響するのかどうか、公的な見解を見ていきましょう。

その電波は「体に悪い」の?(総務省・WHOの見解)

ここがいちばん気になるところだと思います。結論から言うと、「危険」とも「絶対に安全」とも、公的機関は言い切っていません。ただ、判断の材料になる大事な事実が2つあります。

① スマートリングの電波は「非電離放射線」

「放射線」と聞くとX線やレントゲンを思い浮かべて怖くなりますが、電波はそれとは種類が違います。

総務省の説明によると、X線やガンマ線には細胞の遺伝子を傷つける「電離作用」がありますが、Bluetoothのような電波にはその電離作用がないとされています。こうした電波は「非電離放射線」と呼ばれ、遺伝子を直接傷つけるタイプのものではない、という位置づけです。この点は、電磁波を心配する人にいちばん知ってほしい事実です。

② WHOの分類は「携帯電話と同じ」

もうひとつ知っておきたいのが、WHO(世界保健機関)の関連機関であるIARC(国際がん研究機関)の見解です。

IARCが2011年に「グループ2B(発がん性があるかもしれない)」に分類したのは、携帯電話やコードレス電話、Bluetoothなどが出す「高周波の電磁波」というグループです。スマートリングもこのBluetoothを使うので、携帯電話と同じ枠に入ります。

ただし注意したいのは、2Bは「健康被害が確定した」という意味ではないという点です。IARC自身が、人間への証拠は限定的だとしています。「可能性を完全には否定できないので、引き続き注意して見ていく」というレベルの分類だと理解するのが正確です。

スマリ先生

つまり、スマートリングの電磁波は「毎日使っている携帯電話と同じ土俵」にある、ということです。スマホを手放せない現代で、リングだけを特別に怖がる理由は乏しい――でも「だから100%安全」と言い切ることもできない。公表されているデータからは、そう読み取れます。

Ouraが公表している電磁波の数字

もう少し具体的な数字がほしい方のために、スマートリングメーカーのOura(オーラ)が公式に電磁波の情報を公開しているので紹介します。

Ouraによると、同社のリングは次のようなつくりになっています。

  • Bluetoothが実際に電波を出しているのは、1日のうち1%未満
  • 電波の人体への吸収量を表す「SAR値」は0.0003W/kgで、国の上限(2.0W/kg)よりはるかに低い数値
  • 「機内モード」にすれば、電波の発信を完全に止めることもできる
レン

1日の1%未満しか電波を出してないんですか。ずっと出しっぱなしだと思ってました……。

スマリ先生

そこが誤解されやすいところです。ただし、この数字はOuraが公表しているOura製品のもので、他社のリングがまったく同じとは限りません。

とはいえ、SOXAIやRingConnなど他社の健康リングも、同じBluetoothを使い、画面がなく消費電力が小さいという設計は共通しています。「電波を出す時間はわずかで、出力も小さい」という基本的な傾向は、健康リング全体に共通していると考えてよいでしょう。

なお、電波の発信を完全に止めたいときの「機内モード」は、Oura以外にRingConnやRe・Deにも搭載されています(機種により有無・名称は異なります)。

ペースメーカーなど、体内に医療機器がある人は?

体内にペースメーカーなどの医療機器が入っている人は、電磁波の影響がとくに気になると思います。ここは一般論と、公的な指針にそって見ていきます。

総務省は、電波が体内の医療機器に与える影響について指針を出していて、携帯電話は、ペースメーカーなどの植込み型医療機器から15cm程度以上離すことを推奨しています。

スマートリングは指につけるものなので、胸に入っているペースメーカーからは通常じゅうぶんに距離があります。また、Bluetoothの電波は携帯電話よりもさらに弱い出力です。この2点から、一般的にはリスクは高くないと考えられます。

ただし、これはあくまで一般論です。

スマリ先生

ペースメーカーなど体内に医療機器がある方は、自己判断せず、必ず主治医に相談してから使ってください。機種や体の状態によって注意点は変わります。ここは記事の情報ではなく、お医者さんの判断を優先してほしい部分です。

決済専用リング「EVERING」は仕組みがちがう

「電波がどうしても気になる」という人に、参考として知っておいてほしいのが、決済専用リングのEVERING(イブリング)です。

EVERINGは、Suicaやクレジットカードのタッチのようにレジでかざして使うリングで、電池がなく、充電も不要です。決済端末にかざした「その瞬間だけ」、端末から届く電波を受け取って反応する仕組み(パッシブ型)になっています。

つまり、自分から電波を出し続けることがないので、健康リングのBluetoothとは電磁波の出方が根本的にちがいます。SuicaなどのICカードと同じイメージです。

ただし、EVERINGはタッチ決済に特化したリングで、睡眠や心拍などの健康データは計測できません。「電波は極力持ち歩きたくない、でもリングは使ってみたい」という人には向いていますが、健康管理が目的なら別のタイプを選ぶことになります。

私が1ヶ月以上つけっぱなしにして感じたこと

レン

先生は実際にずっとつけてますよね。体調で何か変化はありましたか?

スマリ先生

私(スマリ先生)が、SOXAI RING 2を1ヶ月以上、寝るときもふくめて24時間つけっぱなしにしてみて、感じたことをお話しします。

結論から言うと、体調の変化のようなものは、特に感じていません。頭痛やだるさが増えたということもなく、いつもどおり過ごせています。

ただし、これは私ひとりの感想で、安全性を証明するものではありません。感じ方には個人差がありますし、「なんとなく気になる」という不安そのものは、数字だけでは消えないこともあります。

そういう人のために、逃げ道もあります。私が使っているSOXAIには「機内モード」は見当たりませんでしたが、お風呂や充電のあいだにリングを外せば、その間は電波を出しません。無理に24時間つけ続ける必要はありません

電磁波以外の不安も知っておきたい人へ

電磁波のことがある程度スッキリしたら、他の気になる点もまとめて確認しておくと、買ってから後悔しにくくなります。かぶれや充電など、電磁波以外のデメリットと対策はこちらにまとめています。

不安が整理できて「自分に合う1本を選びたい」と思えたら、ブランドごとの違いを横並びで比べるのがおすすめです。

まとめ

スマリ先生

電磁波の不安、少し整理できましたか?

リコ

はい! スマホと同じくらいの電波で、しかも1日のわずかな時間しか出してないんですね。ずっと強い電波を浴びてると思ってたので、だいぶ安心しました。

スマリ先生

最後に、今日の要点をまとめておきましょう。「正しく知って、必要なら外す手もある」――これがいちばん大事なところです。

☀️ 要点まとめ ☀️

  • スマートリングの電波はスマホより弱く、発信するのは1日のうちのごくわずか
  • Bluetoothの2.4GHz帯は遺伝子を傷つける「電離放射線」ではない(総務省)
  • WHOの分類では携帯電話と同じ2B。確定した健康被害ではない
  • Ouraによると発信は1日1%未満・機内モードで発信を止めることもできる
  • ペースメーカーなど体内に医療機器がある方は、必ず主治医に相談を
スマリ先生

電波を正しく知れば、必要以上に怖がることはありません。それでも気になるなら、リングを外して休む時間をつくればいい。あなたのペースで付き合っていきましょう。

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